Mystyblue’s graffiti.

そうさくは たのしんでこそ はじまる。

読書の秋。

乗り遅れたけど今週のお題は「読書の秋」。

はじめてこのシステムに則ってブログ記事を書くなー。

さて、秋…

読書するもよし、表現の季節が来ましたねえ。💛秋といえば…やっぱり小説。私の家には、尋常じゃないぐらい大量の本がある。

もともとうちの母が読書家だから、子供の私にもその趣味が引き継がれているんだと思う。多分アメトーク🌈の読書芸人のお家の本棚に匹敵するくらいの量!美術〜自己啓発本まで幅広い。

そんなうちの本棚にある小説の中で、不動のオススメは、雫井脩介さんの『犯罪小説家』!!

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私の好きな本のジャンルは、ミステリーやサスペンス。お気に入りの作家も結構発掘出来ているけど…この不気味な世界観は、良い。

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の“伝説の死”を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の“伝説の死”の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づき―。その企み、恐怖は予測不能。待望の文庫化。

 

これが主なあらすじ。

装丁のデザイン(ハードカバー版)も、本編の世界観を表しているかのようでお気に入り。文庫本と、表紙のデザインが全っ然違うの。静謐だけど不気味な、青い蓮達。登場人物の木ノ瀬蓮美に因んだものかな?好きな画。

 

肝心の物語は…この構造はなんていうんだろう?主人公ポジションの入れ替わり立ち代わりありで、読んでて飽きないんだよね~。何回も読んで、オチを知ってるのに(おお…)ってなる、怖さ。

このオチの構造が本当にお気に入り。これがあるから、私はこの小説を推してる。

個人的にオノミツを吹越満で脳内キャスティングして読んでしまう不思議…😁

芸術肌でこだわりが強すぎる人なのか、狂ってるけど気付かれずに社会に受け入れられて生きてきたのか…どっち???!みたいな天才脚本家。

表裏一体の感じが天才っぽさを際立たせてる。脚本の才能がありすぎてちょっと狂ってるのかな?みたいな。活躍の裏で二面性が濃そうなキャラ。この人がやっぱり一番怪しい。

あと、待居さん。賞を獲って持て囃される作家だけど、経歴がどこか後ろ暗い。(笑)

とにかく程度の差はあれ、どっちも怪しいんだよ!疑念を抜いて読めるのは今泉さんのパートだけ。うん。

 

うーん、これは初見の方のためにネタバレはしない!感想だけちょこちょこ書いていく。そのほうが驚けるし、この作品を機にもっとハマってほしい。

『虚貌』とか『火の粉』、『犯人に告ぐ』もめっちゃ怖くてめっちゃ面白いんだから~。

レールから外れかけてる常人の描写が上手い。虚貌の荒しかり、火の粉の武内しかり。突然じゃなくて、言い方は悪いけど、そりゃ事件起こすしか生きる道は無いかも…って思わさせられる。虚貌の出だしのエピソードなんかはそれがよくあらわれてて、読んでて苦しくなる…追い詰められての展開なのか、元々そんな悪の資質が備わっていたのか…とにかく展開が薄暗いんだよね。じゃなきゃサスペンスとは呼べないのは分かるけれど。

よくニュースとかで、事件発生後の犯人の様子について、近所の人がインタビューで「大人しい印象だったけど挨拶すると応じてくれた。事件を起こす様な人には見えない」って答えてるじゃない?あんな感じかなあ。

説得力があるの。一見分からない、どこにでも居そうなんだけど、狂気を抱えた人。

作品に出てくる自殺支援(?)サイトも、多分ネットの海の中にはちらほら実在するものなんだろうね。誰かが先頭を切れば、悪い意味できっかけが出来て、そういう死に方は連鎖するらしい。こわ。

この物語は、待居、オノミツ、今泉さんの三人の視点で進んでいくんだけど、どの人物のエピソードも中だるみしないで読めた。この物語自体が怪しさに包まれてるから、どうしてもページをめくって、展開のその先を読みたくなっちゃう。『虚貌』よりはハードでなく、『犯人に告ぐ』よりは業界の内部描写が少なめな、読みやすい題材のサスペンスだと思う。

今まで読んだことがある雫井さん著作で、衝撃度の大きい順としては、虚貌>火の粉>犯罪小説家>犯人に告ぐ の印象。

雫井さんの小説を初めて読むときは、ビター・ブラッドとかコメディが混ざったものの方がとっつきやすいかも知れない。上記の小説たちは笑うところが無いし、読後感がハイカロリーな小説だから…ひたすらモヤモヤする😶特に『虚貌』は展開が初めから終わりまで、本当にモヤモヤする😶(オススメ作品が『犯罪小説家』から『虚貌』にシフトチェンジしそうなほど)

総合的に、『犯罪小説家』が今まで読んできた中でマイベストだったから、ここでもオススメしておく(`・ω・´)b

以上、元書店バイトがお送りしました📙

  

2017/10/08追記:この記事がはてなブログ本部(?)に取り上げてもらえたようで!びっくり!嬉しい…!
この小説を読むときはオノミツの脚本家ならではの勘の良さにも注目すると良いかもしれません😁

 

だったらあげちゃえよ

 

最近、ショックな出来事を立て続けに体験してからというもの、何かこのダメージを癒す術はないかと、心が右往左往している。

尊敬していた人が、実は裏ではその職業のモラルを問われるような、グレーゾーンなことをしていて、凄く幻滅しちゃったことだとか、昔体験したネガティブな出来事だとかを考えちゃって、自分一人がずっと過去にとらわれてる。

復讐したいほど、とにかく「どうして?」と怒りが心に渦巻いていて、ポジティブな気持ちにはなれそうにない…どこにも気持ちのやり場がない感じ…💦その他にもメンタルが揺らぐような出来事がたくさん起こって、ストレスが暴発しそうだった…!

そういうとき、わたしは的確な表現をしてくれる、「表現のプロ」に頼ることが多い。 音楽を聴くと、傷が癒えるような気がしている。

B‘z「だったらあげちゃえよ」は、最近のぼんやりした心に響いた一曲。気持ちが代弁されるものが好き。

この歌は、主人公が失恋後、倦怠感をひきずってる所から始まる。

たいていはそんなテーマだとその後「2人で行ったあの場所、1人で通ると思い出が蘇ってきて辛い…」というような内容になりがち。でもこの曲の稲葉さん、一味違います。

別れた恋人との思い出ェ???しゃらくせえ!!!そんなもん今となっては全部ゴミ同然!!!捨てろ!頑張れ!さあ一気に捨てろ~!!!!(物理)

と、こう展開するわけです。

もう、とっても潔い。大恋愛のシンボルともいえる「恋人に昔もらったラブレター」「マリッジリング」を、燃やすわ林に投げ捨ててるわ。アグレッシブな吹っ切れ方。普通捨てないでとっておく人のが多いよね…

二番からも、一番と同じく前だけに道があるのは分かってるけどつい別れた恋人との追憶に浸っちゃって、混乱しまくりの主人公。でも断捨離して、精神的にも物理的にも色んなものを捨てて(ふっきって)しまう。

『古いハニー古いダーリン ここはさよならしよう』

『ゴミの日に出してしまえ 真新しいハートになれるぜ』

『いつまでも消えないものが いつの日か必ずや手に入るだろう』

これから出会うであろう新しいことに目を向けてて、元カノ・元カレの未練らしきものが一切書かれてない歌詞。やけくそでも、過去の良かった思い出に浸るでもなく、ひたすら捨ててる。捨てることが何か大切なものを手に入れることにつながるんだよ!!という前向きで逆説的なメッセージ。

転調に入る前の歌詞がちょっとロマンチックで、落としたハンカチを拾ってくれた人に次の恋心(希望?)を託している。ハンカチから連想されるもので、主人公は女性だったのか、解釈が分かれてくる。途中でよさこい風転調が入ってきたり、最後にゴミ回収車への声かけ(?)らしきコーラスがあったりと、構成が面白い。

私は音楽のことは詳しくわからないけど、勇気がわく曲。これは恋愛だけじゃなくて、モヤモヤに囚われてしまう人も励まされる(と私は思う)。良い歌詞の曲は、広範囲に浄化作用がある気がして好き。

同アルバムに収録されてる『Deep kiss』とはまたベクトルの違う、恋愛ソング。稲葉さん作詞のラブソングは、未練が強すぎてネガティブの圧が凄いやつorハチャメチャに吹っ切れるかのふり幅が大きくて、歌詞を読んでいて楽しい。松本さんの作曲も絶妙にマッチ。

もっと言うとこの曲が収録されてるアルバム『Survive』自体が、B‘zが発売したアルバムの中でも特にお気に入り。素材と味付けがお互いを引き立てる抜群に美味なコース料理!って感じ。

あとは…Salyuさんの曲も、この頃はよく聴いている。『Lighthouse』って曲が好き。

 

 

声質がとっても良いの…!芯があるんだけど空気を含んだような声。

『今日から新しく生まれて今日から新しく生きていこうよ』ってフレーズに心洗われる…

ハマるアーティストをまた1人見つけた。

余談だけどこの曲が収録されたアルバムはジャケットに写っている彼女がとてもキレイで、好き。フィルター強めにかかったところとか、タバコの煙の感じとかね。発表されるアルバムのアートワークやアーティスト写真は、独創的。歌声のイメージと合ってるデザインの仕方で、そこも注目している部分。自分もこういう写真が撮れたらって憧れるー。

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沈んだ気持ちにしっくりくる音楽を聴いて、少しずつモヤモヤを吹っ切ることが出来れば良いなと思う。音楽と言葉は偉大。

夢の香り

興味があって、時間とお金があればコレクションしてみたいと思う物に、和服・食器・香水がある。その中でも今日は、香水について書いてみる。

基本的に好みの香りが見つかれば、それをずっと使いたい。何本も持ってないしそれほど詳しくないんだけど、好みなのは清涼感のあるもの。最近はずっとボディショップの『Fuji Green tea』を愛用している。

個人的好きな香りの2大要素、グリーン(植物)系の香りとシトラス(柑橘)系を併せ持ったものがなかなか見つからなくって…。だから、ふらっとお家の近くのボディショップに立ち寄って、香りをチェックしたときは高揚したなあ。これぞ私が探してた良い匂いだ~!って。コロンだから、香りが2~3時間で飛んでしまうのが惜しいところ。暫定1位で好き。

あと、ハンド&ネイルマニキュアクリームAM。これもよく買う。爪を保護してくれるそうで、手のケアに力を入れている私はとても重宝している。

上記のオーデコロン、長く香らせたいときは、ボディクリームを重ね塗り。お風呂あがりと寝る前に。さわやか。レモンの果樹園とヨモギ園を交互に行き来しているような……。分かりやすく言うと安眠できそうな香り☺🌿

視覚に例えるのもヘンだけど、ターコイズブルーとか若葉色とか私の好きな寒色系に、もし匂いがついているとしたら、きっとこんな風だろうな。爽快。癒しが一気に押し寄せる。ヒーリング効果が抜群。

ちなみに、多数派であろうフローラル・ムスク・オリエンタル系も検討したことがある。でも何しろ私は子供の頃、あの入浴剤バス ラベンダーの香りで気分が悪くなった人間…良い香りのものがあれば良いんだけどね…。唯一フローラル・バニラ等グルマン系の中で良い匂いだと感じたのは、ランコムのLA VIE EST BELLEくらい🌹

小瓶サイズだったけど、大学数年間、ほぼ毎日使っていた。香水ビギナーとしては、やや大人っぽすぎたかも知れない。メインの香りはお花なんだけど、当時はしっくりきたものだった。甘い匂い。

自分が嗅いで気持ちいいと思う香水を買う事、とっても大事だと思う。好きな香りに囲まれていると気持ちよく作業が出来るし、心も穏やかになれる。あと「香水をつけている自分」は何か少し格が上がった気がする。

 

 あ、そういえば、香りで思い出した映画があった。アル・パチーノ主演の『セント・オブ・ウーマン~夢の香り~』

ゴッド・ファーザーが代表作になっているアル・パチーノだけど、主演としてストーリーで活躍しているもので、私が唯一最後まで楽しく見たこの作品。象徴的なシーンはいくつか挙がっているんだけど、個人的に面白かったのがアル・パチーノ演じるフランク・スレード中佐の人物造形のある一点。

この主人公・スレード中佐は嗅覚が鋭敏で、香水にとても詳しい。(好きなものが女性と車)もう1人の主人公と旅する先々で、出会った女性がつけている香水の名前を当てるシーンが出てくる。作中に出てきた香水の説明は、どれも知的。その中でも中佐曰く「欲求不満な女がつける香り」ことゲラン『ミツコ』。…言い方が悪いにも程がある。かえってどんな香りか嗅いでみたい…

ゲラン公式サイトを見ると

 

『20世紀初頭のベストセラー小説『ラ・バタイユ』。その舞台は、日露戦争が激化する1905年。英国将校と秘密の恋に落ちる、日本の美しい人妻・・・・・。ジャック・ゲランは、物語の中の慎ましやかでありながら、強い意志を秘めた女性をイメージして、ヒロインの名を冠した「ミツコ」を生み出しました。シプレーとフルーティなピーチの香りを合わせるという、大胆な発想によって完成したモダンな香調。』

 

 

とある。

歴史的な背景と物語性が思ったより濃かった。

自分の兄の家をいきなり訪ねていって、迎えてくれた実兄の妻にいきなりコレを言う。

この場面、初めて見たときはどういう意味がわからなかった。でも、秘密の恋に落ちる美しい人妻

との説明でなんだか腑に落ちた。なるほどね。…奥さんはミツコの香りのコンセプトを知ってつけていたんだろうか。意味深なチョイス…

えーと、他にも良いシーンがいっぱいあったのに、何故かここが印象に残ってる😐💦

最後まで見ると、きっと穏やかな気持ちにさせられる2時間半。私はこの映画を見て良質な涙を流せた😹

フレグランスを題材にした物語は数あるけれど、自分の中では、香りといえばこの映画を連想する。アル・パチーノの一連の言動にしびれる。推せるヒューマンドラマ🎬

そして今、香水探しはこのFuji Green Teaに似たやつで持続性のある、オードトワレ以上のものを探し中。

シトラス+シプレー系の香りだと、ランコムオー ドゥ オランジェリーはどうなんだろう?たとえが良いよね。

初夏の昼下がり、涼やかな噴水の水音を聞きながら、オレンジの木陰に憩うよう。 か。すてき。完全に香調のイメージの文章から候補を探しにいってる…ジバンシィのダリアディバンやイヴ・サンローランのブラックオピウムも気になる~。

とにかく、是非。うちのセント・オブ・ウーマンとFuji Green Teaをどうぞよろしくお願いします(深々とお辞儀)

Re:プレイヤー

9月4日、舞台『プレイヤー』を見てきた!!初の生藤原竜也仲村トオル!!!初づくし!!!もう、圧倒された。凄い。見る前も見た後も高揚の仕方が半端ない。公演日1週間前くらいから胸のドキドキが加速していって、これ公演当日に実際に役者さんを見たら過呼吸にでもなるのでは…と思った。

私の中では藤原さん→カイジTwitterの濁点()のイメージ

仲村さん→屋代課長(家売るオンナ)or白鳥さん(ドラマ・チームバチスタシリーズ)

成海さん→瑠璃の島…!あとNHKの『海底の君へ』でも藤原さんと共演してたね…

という薄めの認識をしながら、今回の舞台を見た。

ストーリーはこう。(公式HPから引用)

 

舞台はある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優・スタッフたちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。
演目は新作『PLAYER』。幽霊の物語だ。死者の言葉が、生きている人間を通して「再生」されるという、死が生を侵食してくる物語。

<行方不明の女性、天野真(あまのまこと)が遺体で見つかった。死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友人達の記憶をアクセスポイントとして、友人達の口を借りて発言するようになっていく。事件を追っていた刑事、桜井を前に、天野真を死に導いた環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者、時枝は、これは世界を変える第一歩だと臆面もなく語る。死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれてゆく。>物語は劇中劇と稽古場という二つの人間関係を行き来しながら進んでいく。
死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なる。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を紡ぎ出す俳優が重なる。
演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観に、どこか感覚を狂わされていく。生と死、虚構と現実の境界が曖昧になっていく。時枝の狂った主張は、桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。

 

不気味。

もともとこういう、世にも妙な物語的なお話が好きな私。でもそれは、ストーリーを理解する入り口が易しければの場合。もしストーリーの前提の意味が分らなかったら、私はこの3時間どういう気持ちで舞台を見ればいいんだろう…そんな心配があった。

結果、起承転結の転あたりから徐々に理解出来てきて、結の展開に安心して引きずりこまれることが出来た(*''▽'')

藤原さんと仲村さんは本当に映像で見聞きしたとおりのビジュアルといい声と滑舌をしてらっしゃった…♡カッッッッコよかった…😂今回出ていた男性キャスト陣、皆さん良い声。お耳の恋人逆ハーレムだった(?)

藤原さんは、街の劇団に属する俳優。劇中劇では警官で、テーマになってる事件と、その関係者の謎を追う。

仲村さんの役も俳優(ただしプロ)。劇中劇では自己啓発セミナーの指導者を演じる。謎の包容力がある。仙堂キャスターもだけど、この時枝さんもとっても好みのキャラだった。

成海さんは…めっちゃ可愛かった。(まずそこ)ポジション的には何だったんだろう…鑑賞者への説明役みたいな…?そこが今よく分かってない😂

メインのお三方以外は初めて知る役者さんが多かった…その中でおわ~と思ったのが安井順平さん‼

彼が途中で長いセリフを言う一場面があるんだけど、そこがとっても怖かった。人間って脆いなあと思わされた場面。

心理学のテクニックに、フット・イン・ザ・ドアというのがあるのね。(調べた)

最初は簡単で難易度の低い要求をして、徐々に要求の難易度を上げていく。最後に本来の目的をターゲットに指示すると、段階的に要求に応じてきてるから、本来の目的に繋がる指示がどんなものでも抵抗を感じにくくなるんですって。まるで階段を一段ずつ登っていくかのように……💦この場面でそんな知識や、ニュースで見かける殺人事件を連想した。

心あたりはあるけれど、あえて無視してたとか、形容できないものに輪郭を与えて差し出された感じ!(分かりにくい)

幽霊とかいわゆる「怖いものを表したもの」より、もっと抽象的な、悪とか正義とか信じる気持ちetc…そんな、形は無いけれどそれぞれがもつ思いに、それ本当にそうなの?って、疑いを差し挟まれる。人間が変わるプロセスを分かりやすく見せられた気がして、何かためになった。

時枝さん(舞台が始まる前までトキエって読んでた😂不覚😂)のキャラとセリフがまたもの凄い説得力あるから余計に…とにかく一般的に恐れられていることを受け入れてるスタンスで、そこにまたゾクゾク( ;∀;)

形に囚われるな!私たちの活動は周りひいては世の中にプラスになる事なんだよ!さあ…!みたいな主張をずっと言ってる時枝代表…威圧感と説得力がありすぎる。過程を固定される怖さ。その道のカリスマっぽい雰囲気というか、声が良いしスタイルもあんなだから、うっかり信じそうになるんだよお~!!アブナイ( ;∀;)

実際アヤシイ団体の権力者って美形かつ謎の説得力がある人多いみたいだし。

 

信じるとか、あるものに向かう一途な気持ちって、諸刃の剣・光と影になる存在なんだなあ。最初は劇中劇だから、身分関係なくみんな台詞を喋って脚本家やプロデューサーが訂正や指導を入れていく普通の演劇の通し稽古が見られる。でも途中から…?という少し不思議な物語好きにはなかなか胸アツな展開に!

よく見ておかないと見失う。みんなキーパーソンだからあんまり詳しいことは書けないけど、とにかく観劇中はストーリーをよく解読して浸るのが吉の物語!双眼鏡を持ってきておいて本当に良かった。細かい部分の演出を見て理解が深まったもの。

高橋努さんって今まであんまりよく知らなくて、見たことあるのは勇者ヨシヒコゲスト出演時くらいだったんだけど、今回で注目度が上がった。いや~…ねえ…なんというか…終演後にも思わず😂💦という目で見てしまう。時枝さんとのやり取りは鳥肌がたった。一番好きなシーン。こわい。熱量が凄い…!閉鎖的な舞台で上演するから怖さが増す…。

とにかく中盤~ラストまでの展開は息を呑んで見ていたし、圧倒されすぎて終演後「皆さんにこれからもついていきます!!!!!」と思った。声のいい役者さんはどんな演技しても声が良いんだね。感動。ありがとうございますと言いたい😂👏

3時間があっという間だった…伏線がいっぱいあるんだろうな。藤原さんのあるセリフに込められたニュアンスが忘れられなくて、今でもゾクッとくる。この物語を見終わったあと、存在とは…信念とは…なんて哲学的な考えが頭から離れない自分も、時枝さんの思想、脚本家の掌の上にいるのかも知れない…(ここのBGM:ガラモンソング)

もう一度見たいと思わずにはいられない体験ができました😂最高。

 

そのレッテルを剥がせ

つい先日見た作品。洋画サスペンス欲が高まってきたから、ネットで評判の良い映画を情報収集してたら、ひとつのタイトルに出会った……それが「GATTACA」!映像の綺麗な映画だとなお面白そう、ということでTSUTAYAでレンタル。

全体的に映像のこだわりが強くて、好きな感じの画面だった…冒頭の入り方が「映画公開当時から見た近未来のイメージ」が誇張されていて良い。レトロサイバーパンク的な?上手く形容できない…

ガタカの制服のデザインとか、ルネ・マグリットの絵に登場しそう。

えっと、端的に言うとこの物語は「人間の能力は何で決まるのか?」がテーマに含まれていると思う……多分。

自然妊娠<遺伝子操作で妊娠 が主流になった近未来が舞台。メインになる兄弟のうち、兄は自然妊娠で、弟は遺伝子操作されて生まれてきた子。

主人公はお兄さんのヴィンセントのほう。将来を阻まれるであろうハンデの要素を出来る限り取り除いて生まれた弟に比べると、人間らしく(?)体が弱くて、かすり傷1つで大騒ぎされるような子供。そんなヴィンセントの小さい頃からの夢は、宇宙飛行士になること!でもその世界では、自然妊娠で生まれた人はマイノリティ……劇中世界では不適正な人間として一生を過ごさないといけない。宇宙飛行士は適正な人間が出来る仕事…そんなの嫌だ、ということでヴィンセントはジュード・ロウ演じる水泳選手に遺伝子や体組織などなどを提供してもらって(違法)、不適正人間として生まれた自分を自らの努力+ジュードの遺伝子で補完する形で、宇宙飛行士として土星に行く計画を進めていく。

そしていよいよ宇宙に行くその矢先に、上司が殺される事件が発生!現場付近では入念にチェックしたはずのヴィンセントの体組織が見つかってさあ大変!!警察の疑惑の目を振り切れるのか??そして無事に宇宙飛行士になる夢は叶うのか???

ってのがザックリしたあらすじ。これ、ジャンルはSFで分類されてるけど、サスペンスともとらえられるし、人間ドラマとしても捉えられる。SFで作家性が濃厚な物語はわりと解釈に時間がかかる。でもこの映画はまだ世界観とか理解し易かった~。ちょくちょく解説欲しいシーンも出てきたけど、それはネットなりで考察を深めるとしよう。アイリーン役の方のお顔も近未来的な美人像って感じで世界観にマッチしていた。良い意味で大量生産されたマネキンみたいで無機質だった。

この物語、不適正者だから限界がある」というレッテルに縛られるな!自ら剥がして生きろ~!という良いメッセージがこもってる。メッセージの熱さとクールな映像効果がうまくマッチして、世界観濃いSFが苦手な人にお勧めできる。

 

あと ジュード・ロウのファンになりかけているのでこの役もカッコよかった。車椅子に説得力が出ていた…病弱なイメージは特にないけど、なぜか挫折してやさぐれた男が似合う~。

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私が初めてこの役者さんを見たのは数カ月前のこと。(始まり方が恋話風になる)

『ホリデイ』というラブコメディ映画がありましてね…そこで私は見た。黒縁メガネのセクシーな目の俳優さん!なんかちょっとだけ表情筋の感じが渡辺謙さんに似ているような(?)

 そして

💛Lovescene💛が異様に似合うね。というよりヌードが似合うんだろか……女ったらしの役よさそうだな~と思ってたら案の定『アルフィー』で演じてた。良いね~。

日本の俳優さんはさ、バラエティとかトーク番組とかでキャラを知る機会が多いけど、国外の役者さんとなるとファンになるかどうかの判断材料が出演作かインタビュー(日本語訳済のやつ)か顔が好みかでしか判断出来ないのが残念。宣伝である番組に出ていたときトークが面白かった!というとこもファンになるポイントだから…✨国外の俳優さんのファンになるには日本の俳優に比べて惚れる機会が少なすぎるよ…(>_<)

このGATTACA以外にも面白い出演作ないのかなあ。見つけたい。オープニングの青いマクロ映像と(イーサン・ホークのことも忘れてはないけど)やさぐれた?ワイルドな?ジュード・ロウが私の中で印象的。全体的にくすんだ画面と、少しクラシックな衣装&小道具で近未来を表現しているの、おもしろかった。伏線を知る為にもう一回見たい作品。努力の人をハイセンスな映像で切り取った映画でした(^▽^)

PHOTO MANIA

突然だけど写真が好き。どこが、と聞かれたら全て、と答えるぐらい、とにかく好き。

この間も、公園へ遠出して写真を撮ってきた(*´ω`)

今使っているカメラは、ニコンD3200。赤いボディカラーがカッコいい。よくこのカメラを見た人から、お!と注目される。ブラックよりカッコよかったからこの色にした。目立つよね~ファッションのアクセントカラーの役割も果たせる優れもの…💛

私は、高校時代に絵と写真を同時に始めた。絵も好きなんだけど、基本的な技術が先に立つイメージが強くて…写実画を描くと凄いとはよく言われるけど、抽象画を描いてる人はなかなか凄いなんて言われにくいからね。一見さんお断り的な。

でも写真は、iPhoneでもデジカメでもデジタル一眼レフでも、とにかくカメラを持ってシャッターを押せば、良い感じの写真が撮れる手軽さがあるでしょう?!iPhoneスマートフォンは今の時代持ってない人がいないくらい普及していて、どこでもいつでも写真が撮れる。色味の問題なんかは、フィルターをかければ補正されるし。私の中では何故か、写真は絵よりも気軽に始められるイメージがあるんだよね…。

そもそもこの三次元の現実を静止させて二次元に置き換える技術が凄い。ら現実を作品にできるんだよ?!凄くない??!!凄いよね??!は~…カメラと写真を発明した方には本当に敬意を表したい…

 

私がこんなに写真好きになったきっかけは、高校に入学して部活を選んだとき。前々から少し写真に興味はあったから、敷居高そう…と思いながらも思い切って入部してみた。Photoshopの扱い方を教わるところからはじまって、そこで初めて本格的な一眼レフのカメラに触れた。

多分ものすごく上位の機種(高額)で、初めての操作は緊張したけど、とにかくバシャバシャ撮って場数?撮影数?を踏んでいった。慣れたらすごく楽しいことに気づいて、そこからもうドハマり。なんでも撮るようになった。部活動の一環で入学式・卒業式の一場面を撮ったり、学校の案内のパンフレットの写真を撮ったり、フォトジェニックな観光地に撮影に出かけたり…もう卒業してから早いもので数年。はじめた当時と今の写真を比べると、やっぱり違いがあるような気がする。技術面はもちろん、撮りながら考えてることが、その頃とは少し変わってきたと自分では思っている。

 

よく撮る&とくに好きなモチーフは風景。被写体撮影のために良い風景があるところにお出かけするのが、最高に気持ちいいから🤗

滋賀県に、白髭神社って場所がある。ビルも何もなくて、湖の真ん中にぽつんと赤い鳥居の本殿が建つ。静かなエネルギーに満ちていて、なんだか良いスポットだった。あの水平線を実際に目にすると言葉が出なくて、ただ目の前に広がる湖に見入っちゃう…そんなイチオシ・お気に入りの風景。

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とにかく静か。波の音にとっても癒される。

 

あとは植物園もおすすめ。花が沢山ある場所は華やかでテンションが上がる~

これはついこの間撮った薔薇の花🌹花びらの先にちらほらピンクが出ているのがポイント。

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ポートレートの撮影も楽しい。友達をモデル役にして、好きな場所で思い思いの構図で撮影。カメラを向けられてることに慣れて、自然な柔らかい表情になったところを撮れると嬉しい。その人以上に美しく・自分なんだけど自分じゃない、みたいな写真を撮るのが、当面の人物撮影の目標!

 憧れの写真家、という存在は今の所いないんだけども…あえて言うなら作品を見たときの第一印象でビビッときたのが、サイトゥオンブリ!キャベツの山をクローズアップした作品があって、その感じがとっても好き。いつか作品集がほしい。

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あと、大好きなアーティスト、Mr.Childrenのアルバム、『DISCOVERY』のジャケット・アートワークを手掛けた三浦憲治さん!他にもサザンオールスターズとか、主にミュージシャンを沢山撮影してきた作家さん。どちらも最近知ったから、あまり深くは語れないんだけどね。風景の写真集なんか出版してくれたら絶対買うのに…

視点が凄いの。何を撮ったのか聞きたくなるような抽象的な感じ。この『DISCOVERY』のジャケット・ブックレットに使われている写真たちは本当に美しい…✨

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こんな感じの写真を撮る人↑

 

専門的に学んでいる人の目からみたら、自分の作品はまだまだの技術かもしれないけど、直感的に好きだといえることだし、面白いものを見たら撮らずにはいられない。感性のアンテナを張り巡らせて、写真を撮るときの感性で絵も描けたらいいな~。日常にいつでもシャッターチャンスが隠れている気持ちで過ごしたい。絵も写真も、もっと腕と視点を磨いていく🔥(`・ω・´)bで、いつかまた写真の記事でも書こうかな~。

コスメの色に思うこと。

この頃、街ゆく女子のスタイルを見ていると、濃いブラウン眉×赤いリップ(もしくはビビッドピンクあたり)のメイクの方がやたらと多いことに気づく。あれこの人さっきも見たよって言いたいくらい多い。特に唇の主張が強め。もしや皆同じブランドの同じ色味のリップを選んでいるのでは…?とそんな疑惑を作り出せそうなくらい!

 街ゆくメイクにモノ申す姿勢のそういう自分は、こてこてな(?)鮮やかすぎる色使いのメイクが苦手。おでかけする機会があるときは、いかにいつものメイクを変えて透明感を出せるか…を鏡の前で考える。

 

メイクとその雰囲気込みで、私がとても憧れている女性有名人が、麻生久美子さんと満島ひかりさんと黒木華さんというトリオ・ザ・飾らない透明感🎐

無添加といった感じ。無印良品のCMが似合いそう~!リンネルの表紙の常連っぽい~!(実際カバーガールで登場済)

涼しげな雰囲気で夏が似合う感じね。
――いや、夏だけじゃなくてオールシーズン飾らない透明感をお茶の間に届けてくれている…。それでこそわたしのトリオ・ザ・飾らない透明感…。

――もう本当好き。

 

 

さて、話を戻して3人の中でも麻生さん、オレンジのイメージがなぜか強い。色々な作品のインタビュー記事見てると、コーラル~オレンジ系統のメイクをしていることが結構多い(と思ってる。個人的な印象)

あと、少し前のクールのドラマ、『架空OL日記』でも、キャスト全員のメイクがコーラルオレンジで統一されていて気取らない可愛さ。麻生さんと架空OL日記の影響で、憧れが募ってきた。

 

リップカラーは、チークと並んでテンションの上がるメイクツール。

デパートのカウンターでたびたびスウォッチしていた一品を、最近ついに購入。ボビイブラウン・リュクスリップカラーから㉒ベビーピーチ。

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公式サイトではブライトピーチコーラルという名前だけど、実際に見てみると顔料単色は、柔らかい朱色。

イエローベースの人がつけると、唇の色ベース赤+朱色で、柿色の唇になる。色相が黄寄りだし、イエローベースの人のがこの色は映えるのかなあ…。ブルーベースの人だと、肌とリップの色が対立して、くすんで見えるのでは…と予想。

「ブルー」ベースと言うだけに、色名に「クリーミー」「ソフト」「ライト」が使われている、フューシャピンク、マゼンタ(色相が青紫寄りの色)なんか良いのでは。原色に白を加えた色のリップは、色白さんに似合うと思うのでぜひ推したい。

 コンシーラーで唇の色を消す手もあるけど、下手に使うとかえってリップカラー本来の魅力が半減するようで…難しい。この「口紅塗るときにコンシーラーを使うor使わない」問題は人によって意見が分かれる工程であるかも知れない。コンシーラーを駆使して綺麗にリップメイクをされてる方は、どうやらお化粧の技術が高いとみた。むしろそのテクニックを伝授されたい。

 

自分の手持ちのリップの中で、今回買ったものが一番消費が早い…事前のバーム等での保湿は必須だけど、時間が経っても唇の乾燥や皮むけが目立たない。顔料がピタッと密着している。品質と金額が比例するメイクツールすごい。…余談だけどボビイブラウンのブランドロゴ、中世の騎士の紋章みたいでお気に入り。

 

ここのブランドでコスメを購入するのは初めて。グロスやリップに関して言うと、暖色系中彩度・トーンのものが豊富。ビビッドな色がもてはやされているけど、ここのブランドみたいにもっと曖昧な色をメインにしてもいいんじゃないでしょうか…。

そもそも唇の色自体が暖色だから、鮮やかな色が売れるのは頷ける。そういう色は可愛いし人気。だがあえてそこに、違う色を提案してみたい~。イエローベースだと上記のようにソフトな朱色とか。サーモンピンクとか。主張が強すぎる色を使わず、いかにそのひとの雰囲気と調和させるか、が、ポイント。曖昧な色のリップを自分のスタイルと上手に調和させてる女性って、メイク上手だと思うし、魅力的だと思う。

リップメイク以外だと、ハイライトを白以外(ベージュとか)に変えたり。白だと光の表現は出来るしポピュラーだけど、ちょっと光沢感が強い。ベージュのハイライト使ってもっと自然なツヤを演出するのもありかも。

 

カラーバリエーションが沢山あって選択肢が増える一方なんだけど、少しの色味の違いで雰囲気が変えられるのはメイクの醍醐味。リップはベージュかオレンジか?フューシャピンクか定番の原色の赤か?チークはクリームかパウダーか?なんて、「変身」できる可能性がツールの数だけあると思うと心弾む。質感・種類の多さは、もはや画材の域。

塗料の違いで作品の仕上がりが変わってくるのって、わくわくする。(語弊)

鮮やかで派手なのもいいけど、たまには違うイメージを取り入れたくて。

個人的な憧れのメイクと色のお話で書ききったこの記事中、「メイク」「色」「リップ」「オレンジ」の4ワードを連呼しすぎてゲシュタルト崩壊しそうなめるぼーなのでした。 ~完~