Mystyblue’s graffiti.

そうさくは たのしんでこそ はじまる。

だったらあげちゃえよ

 

最近、ショックな出来事を立て続けに体験してからというもの、何かこのダメージを癒す術はないかと、心が右往左往している。

尊敬していた人が、実は裏ではその職業のモラルを問われるような、グレーゾーンなことをしていて、凄く幻滅しちゃったことだとか、昔体験したネガティブな出来事だとかを考えちゃって、自分一人がずっと過去にとらわれてる。

復讐したいほど、とにかく「どうして?」と怒りが心に渦巻いていて、ポジティブな気持ちにはなれそうにない…どこにも気持ちのやり場がない感じ…💦その他にもメンタルが揺らぐような出来事がたくさん起こって、ストレスが暴発しそうだった…!

そういうとき、わたしは的確な表現をしてくれる、「表現のプロ」に頼ることが多い。 音楽を聴くと、傷が癒えるような気がしている。

B‘z「だったらあげちゃえよ」は、最近のぼんやりした心に響いた一曲。気持ちが代弁されるものが好き。

この歌は、主人公が失恋後、倦怠感をひきずってる所から始まる。

たいていはそんなテーマだとその後「2人で行ったあの場所、1人で通ると思い出が蘇ってきて辛い…」というような内容になりがち。でもこの曲の稲葉さん、一味違います。

別れた恋人との思い出ェ???しゃらくせえ!!!そんなもん今となっては全部ゴミ同然!!!捨てろ!頑張れ!さあ一気に捨てろ~!!!!(物理)

と、こう展開するわけです。

もう、とっても潔い。大恋愛のシンボルともいえる「恋人に昔もらったラブレター」「マリッジリング」を、燃やすわ林に投げ捨ててるわ。アグレッシブな吹っ切れ方。普通捨てないでとっておく人のが多いよね…

二番からも、一番と同じく前だけに道があるのは分かってるけどつい別れた恋人との追憶に浸っちゃって、混乱しまくりの主人公。でも断捨離して、精神的にも物理的にも色んなものを捨てて(ふっきって)しまう。

『古いハニー古いダーリン ここはさよならしよう』

『ゴミの日に出してしまえ 真新しいハートになれるぜ』

『いつまでも消えないものが いつの日か必ずや手に入るだろう』

これから出会うであろう新しいことに目を向けてて、元カノ・元カレの未練らしきものが一切書かれてない歌詞。やけくそでも、過去の良かった思い出に浸るでもなく、ひたすら捨ててる。捨てることが何か大切なものを手に入れることにつながるんだよ!!という前向きで逆説的なメッセージ。

転調に入る前の歌詞がちょっとロマンチックで、落としたハンカチを拾ってくれた人に次の恋心(希望?)を託している。ハンカチから連想されるもので、主人公は女性だったのか、解釈が分かれてくる。途中でよさこい風転調が入ってきたり、最後にゴミ回収車への声かけ(?)らしきコーラスがあったりと、構成が面白い。

私は音楽のことは詳しくわからないけど、勇気がわく曲。これは恋愛だけじゃなくて、モヤモヤに囚われてしまう人も励まされる(と私は思う)。良い歌詞の曲は、広範囲に浄化作用がある気がして好き。

同アルバムに収録されてる『Deep kiss』とはまたベクトルの違う、恋愛ソング。稲葉さん作詞のラブソングは、未練が強すぎてネガティブの圧が凄いやつorハチャメチャに吹っ切れるかのふり幅が大きくて、歌詞を読んでいて楽しい。松本さんの作曲も絶妙にマッチ。

もっと言うとこの曲が収録されてるアルバム『Survive』自体が、B‘zが発売したアルバムの中でも特にお気に入り。素材と味付けがお互いを引き立てる抜群に美味なコース料理!って感じ。

あとは…Salyuさんの曲も、この頃はよく聴いている。『Lighthouse』って曲が好き。

 

 

声質がとっても良いの…!芯があるんだけど空気を含んだような声。

『今日から新しく生まれて今日から新しく生きていこうよ』ってフレーズに心洗われる…

ハマるアーティストをまた1人見つけた。

余談だけどこの曲が収録されたアルバムはジャケットに写っている彼女がとてもキレイで、好き。フィルター強めにかかったところとか、タバコの煙の感じとかね。発表されるアルバムのアートワークやアーティスト写真は、独創的。歌声のイメージと合ってるデザインの仕方で、そこも注目している部分。自分もこういう写真が撮れたらって憧れるー。

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沈んだ気持ちにしっくりくる音楽を聴いて、少しずつモヤモヤを吹っ切ることが出来れば良いなと思う。音楽と言葉は偉大。