Mystyblue’s graffiti.

そうさくは たのしんでこそ はじまる。

読めばわかる心理学。

これこそが今おすすめしたい本。(小説以外で)

「読書の秋」のお題のとき、これを紹介しても良かったな……

 

さて。かれこれ数年間、私がずっと疑問に思ってたことがある。それは、「心ってどうして病気になるんだろう?」ということ。

うーん、こんなの皆即答できないよね!私だってすぐには答えられない!

なんでこんなことを考え始めるようになったかというと、過去に自分や家族が、かなり鬱っぽくなって、困った時期があったから💦

今、メンタルケアについてが盛んになってるし、特に本屋さんでのコーナー展開のされ方も熱心だった記憶がある!河合隼男さんや本田健さんの歴代の著書が特によく並んでいて、アルバイト先でも確かに売れてた。

泣いてストレスを発散させようとする涙活なんて言葉も、最近は流行ってるんだね~!どうしたらストレス発散できるかを探すことがテーマになっている時期、時代というか……ニュースでは過労死の報道が増えてきたように感じるし、やっぱり悩んだ末にどうにかなってしまう人は多いのかなあと、テレビのニュースを見ると思ってしまう。

私自身が、良いように言うと繊細、悪いように言うと気にしぃ・心配性で、いつも何かしらが不安。要するにリラックスが下手。リラックスして!と言われても、どうすればいいか分からないことがとっても多い……😂リラックス、とかストレスの発散方法って、何をどうすれば発散できるのかすら分かんないんだよね~!自分の性格のイヤな部分が気になりすぎると今度は、「このままだと鬱病とか、そういうメンタル系の病気になる危険があるのでは……?!」と、悲観的な考えが加速していって悪循環😢

だから一時期は、どうにかこの気持ちをいい方向に転換できないかと、自己啓発本ばかり読んでた時期がある。本棚にも買いすぎなくらい、自己啓発本や、癒しについての本があって、なかなか捨てられない。HSPっていう言葉を知って、検索したり。とにかく悩んでた。

自己啓発・自己セラピー系の本に書いてある内容は、冷静に読んでみるとどれも大体が同じってことに気づいてしまって。いい加減何か精神論以外で、心理学や精神医学がよくわかる本を読みたい!と探したらこんなのが。

その名も

『10代からの心理学講座』

http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/encyc/10_psychology/sp/index.html

 

これは、精神論で奮い立たせる内容じゃなくて、心、ちゃんと言えば、物事のうけとり方(認知)のしくみを科学的に解説してくれた本。どうして不安は生まれるの?幸せって何?とかいう禅問答に近いものを、科学的に、分かりやすーく解説。

同じ出版社・同じジャンルで、『心理学大図鑑』ってものも出版されていたんだけど、読みやすさとデザインの明瞭さに惹かれてこちらを購入。

 心理学についての本っていうのは、チラ見してもなかなか内容が理解できない、門外漢の人にやさしくない本がとっても多い(´-ω-`)精神医学のコーナーに並んでいる本から、めぼしいものを立ち読みしても、求めている内容とは違って別の分野のコーナーに寄り道……ということがよくあった😂でもこれは、10代をターゲットにしているから、心とは何ぞや?!という初歩的な疑問からが易しい文章で書かれていて、嬉しい。こういう分からない側に寄り添った本って、珍しいと思う。

 

心理学っていうと、医学にも関わるような難しいものだし、実際本当に複雑な、神経をすり減らして研究やら実習やらしないといけない学問なのは、なんとなくイメージできる。

研究目的ではなくて、純粋に「何で不安が生まれるんだろう?」「自分っておかしい?」とか、そんな色々と考えすぎちゃう自覚がある人が読むと、少し負担が軽くなるかもしれない。敷居の高いジャンルこそ、基本を分かりやすくするのが大事と思っている。

色んな研究結果が載っていて、この本を読んだ自分は、これからどんな考えで生きていこう?とフラットな気持ちで模索できるような、良い本。

 

「自分らしさとは?」「私の居場所はどこ?」の章が、特に個人的には楽しめた。創造活動のみならず、ポジティブな挑戦が生きる喜びに繋がるというような記述があって、なるほど、と。

 この本を読んだだけですぐ悩みが改善される、とか劇的な効果が表れるわけではもちろん無い。けど、いつもついしてしまう考え方になったときに、あ、そういえばこの本にこんなことが書いてあったなあ……と、自分では分からなかった新しい視点を持てて、少し冷静になれるところが、魅力であり、おすすめするポイント。こういう大事なことを丁寧に説明する本が、もっと増えればいいのに!!!研究者の名言や用語解説も載っていて、1ページ1ページの知識量が濃い。

心理学講座の書名にふさわしいボリュームの読後感がある。

 

この講座シリーズでは他にも『哲学』『マネー図鑑』なるものが出版されていて、もう一冊哲学の方を買おうかちょっと検討中……(''ω'')

次に出版されるときは何がテーマになるのか楽しみ~!

 こんな視界が明るくなれるような本を、これから他にも発掘できたら良いな☺